工事部の和田です。
今日は前回に引き続き「パッシブデザイン」の一つをご紹介いたします。
そのキーワードは【卓越風】(たくえつふう)です。
卓越風とは、ある一地方である特定の期間(季節・年)に吹く、最も頻度が多い風向の風。主風。常風とも言います。
たとえば、日本の冬は一般に北西風が吹いていると考えますが、実際の地表の風はこれに地形の影響が重なるので、川沿いの所ではそれが川沿いの風向になったり、また東海地方のように西風が多くなったりしている所もあります。
本山の卓越風が右図になります。
難しそうなグラフが並んでいますが、読み解くと本山は南東から北西向きもしくはその逆向きの風が多いですね。平均風速は通年1m/s以下が通年となっています。山に囲まれた盆地の影響もあり、海に面した高知県ではめずらしく、穏やかな風になっていますね。
穏やかな風の地域には【立体通風】も取り入れると効果的です。(立体通風に関してはまた次回お話しさせてください)
地域の風をうまく取り入れるよう窓を配置し、自然環境にも光熱費にも無理のない家づくりをご提案させていただきます。
ぜひご参考ください。