1月13日夜、日向灘を震源とするM6.9の地震が宮崎県と高知県を中心にあった。取り立てて大きな被害もなかったようであり、東南海地震との関連もないと報告された。住宅業界にいたものであれば、毎年1月17日と3月11日をむかえるその日に、スタッフ一同が犠牲者に哀悼の意を表して、黙とうを捧げた。大きな地震による災害は社会に大きき衝撃を与える。
発生日時 | 地震/震災 | 地震の規模(マグニチュード) |
1995年1月17日午前5時46分 | 兵庫県南部地震
/阪神・淡路大震災 |
M7.3 |
2011年3月11日午後2時46分 | 東北地方太平洋沖地震
/東日本大震災 |
M9.0 |
2016年4月14日午後21時
2016年4月16日午前1時 連続 |
熊本地震 | M6.5
M7.3 |
2024年1月1日16時10分 | 能登半島地震 | M7.6 |
いずれも、痛ましい爪痕を残し、今なお、多くの方が不便な生活を余儀なくされている。
巨大地震は、長く揺れる(資料1)。東日本大震災では、約3分も揺れた。プレートとプレートの境界で起こる地震を海溝型地震といい、 活断層がずれで起こる地震を直下型地震という。想定される東海地震、南海トラフ地震は、大きな岩盤がずれることでおこりユーラシアプレートとフィリピンプレートが動く海溝型地震で、プレートが動く距離は1年で6㎝、100年で6mになるようだ。高知から180㎞先の太平洋に南海トラフ(海溝)があり、その深さは、海底4800m。南海地震は、我々の足元(資料2)、高知県の下、約25㎞で起こると想定される。一方、沿岸地域を襲う津波は、地震と違い、跳ね返りで起こるそうだ。津波は地震の揺れで海水がぐらぐら揺れて作られるものだと思われているが、実際は大きな津波は海底の変形によって引き起こされる。地震は岩盤が押す力に耐えられなくなって破壊されることにより発生する。破壊によって岩盤は解放されて跳ね返る。この跳ね返りによって海底が海水を押し、津波を作る。この跳ね返り(資料3)が津波をつくるそうだ。
南海地震は100%来る!しかし、いつくるか、わからない(資料4)。ここ30年以内での発生確率は、70%~80%で、発生確率は歴史的記録に基づいて計算されている。従って、50年以内での南海地震の発生率は、90%以上となる。いつ起きてもよいように、日ごろから準備と心構えが必要だ。我々の扱うマイホームは、詰まるところ、我々の生命・財産を守るシュルターである。このことを肝に銘じて、住宅業界に従事している。今から20年も前の2000年初頭、住宅展示場のお客様向け講演で、私はこの地域(愛知・静岡・三重・神奈川)で大きな地震が送る確率は、30年以内に70%と説明していた。それから、既に、20数年が経過するが、この地域に大きな地震は発生していない。しかし、いつ起きるのか、専門家でもわからない。大きな地震に備える心構えを家族や職場で共有しておく時期となっているのは確かだ(資料5)。
令和7年 1月16日
藤川工務店 不動産事業本部
長田郁彦
資料1- 5は、松岡裕美氏(高知大学理学部准教授)資料より抜粋掲載