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中山間にのこる書院造り

こんにちは、工事部の和田です。
まだまだ寒い日も多いですが、嶺北地域では各所で菜の花が見ごろになっています。
早くあたたかい春になってほしいものですね。

さて、先日のお休みに大豊町の「旧立川番所書院」に行ってきました。
大豊町は本山町東隣の町で、「旧立川番所書院」は高知県・愛媛県・徳島県のほぼ県境に在ります。

山間部に本格的な書院造りが残されていることが珍しく価値があるとして
1974年~国の重要文化財に登録されています。
土佐三大番所の一つで、北川村の岩佐口番所、仁淀川町の池川口番所とならび
土佐藩主の参勤交代路の宿舎として使われていたそうです。
坂本龍馬も剣術修行で江戸に向かった際は、ここを通ったとのこと。

旧立川番所書院

外観はいつでも見学可能ですが、日曜・祝日だと中まで見られます。
この時は、地域のお母さんが明るく案内してくれました。
今はコロナで難しくなっていますが、高知県芸術祭として【打楽器の祭典】の会場にもなっているそうです。

お殿様が眠る用の上段や
24畳もの大広間など
古民家風な外観とギャップのある立派な書院造りが見られました。
香川のお寺から寄贈されたという欄間は、光の入り方によって、影色が変わる造作で鮮やかな色の違いに驚かされます。

はしごを昇って、カヤブキ屋根の内部ものぞけました。
今の立派なカヤブキ屋根は、地域の人と地元の中学生が、ボランティアとして
「ゆとりすとパークおおとよ」で刈ったものを使用しているそうです。

中で展示されているものは、旧立川番所の歴史が記録されていたり、
地域の人が持ち寄ったものや県外からも寄贈されていて、
県内外を超えてこの施設を遺そうという思いの詰まった施設でした。

場所は大豊ICから車で15分~20分ほどで、内観料は大人210円 高校生~小学生100円です。
嶺北地域に来た際は、ぜひ足を伸ばしてみてください。

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