本山町吉野にある弊社分譲地のパースを考えている際に変わった住宅を思いついたのでご紹介いたします。
タイトルは「鉄道部品収集家の家」です。
私自身鉄道部品を収集するという非常にユニークな趣味をもっていまして、国鉄型のリクライニングシートやボックスシートを自作して所持していますが、車内に近い空間があったらなぁと度々思います。そこで部品をインテリアとして組み込んでまるで列車に住んでいるかのような住宅を考えました。
より実物に近づけるために建物の内法寸法を一般的な在来線車両に近い2,800mmとしています。
窓はベースにする車両に大きく左右されるパーツです。間取り図は国鉄時代のリクライニングシート設置を想定して当時の特急型車両に近いサイズのW1,650×H700FIX窓を配置しています。近年の車両をベースにしたい場合は高さをワンサイズ上のH900を採用したらよいと思います。また国鉄急行型や通勤型車両の場合は上げ下げ窓を採用したら臨場感が出ると思います。しかし上げ下げ窓の場合、幅最大740mmのものが多いので窓の大きさを採るか機能を採るかの選択が必要です。
ダイニングキッチンは寝台列車や1970年代の優等列車に連結されていた食堂車をベースにしています。設備の関係で中央に通路が配置できず、通路がクランクするのが特徴です。キッチン設備等は住宅用のものを採用しています。
トイレやシャワールームといった水回りは寝台列車で使われていた客車をベースに考えました。寝室の壁に下地を入れればかつてのB寝台のような二段ベッド設置も可能です。もしこのような家にご興味ありましたらお問い合わせください。

コレクションの椅子と駅弁
設計課 玉置